珈琲と写真の日々-10
2017年 04月 28日
白色にも無限の諧調があるというが、この絵の例では太陽の方向に光を遮るものがあって濃淡が出来るのです。ことさら珍しい事ではありません。無理して感動だの美しいなど言わなくてよいのです。庭先にある白いチューリップを写しました。
咲いてからもう一週間にもなろうとしており、暗くなると閉じて明るくなると開きます。そのサイクルを続けているといつしか花弁の付け根が疲労して破断してしまいます。この皴の具合からみてもうそろそろですが、それが影絵となってのっぺらぼうの白ではなく、無限の濃淡がわが目を遊ばせてくれます。フィルムを詰めたままのカメラが一つあって、散歩の折には撮ろうと思うが、なかなか撮れずに、デジカメばかりが先行してそれが軽快にシャッター音を鳴らすのみ。デジカメで撮った写真は作品の域に達するとは思えないが、このようにSNSの世界では力量を発揮してくれるのでむしろ楽しい。フィルムで撮った場合は、仕上げまでに何度も手が入るので、我が身全身、全能を使って作り上げているものだと思うが。
by sizuo1966
| 2017-04-28 16:28
| 写真家
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